(SGH) 京都大学ELCAS2018参加レポート

ELCASの感想

こんにちは。10年4組の堀奈津希です。私はELCASという京都大学が高校1・2年生の為に行っているプログラムの選抜試験を2018年の8月に受け、10月からその次の年の1月まで、それに参加してきました。
https://www.elcas.kyoto-u.ac.jp/

このプログラムでは、理系分野や人文科学分野などの複数の分野にわかれ、その中から興味のあるトピックに沿ってグループ分けされるので、そのグループで3ヶ月間そのトピックについて学習していきます。

私は元々興味のあった化学分野などを希望したのですが、結局第三希望にも入っていなかった「地球環境学3:廃棄物を減らすために」という分野に配属されました。正直全く眼中になかった分野であり、また、環境に関しての知識はほぼ無いに等しかったので、最初は少し不安がありました。

予想通り、参加していた高校生の皆さんはとてもレベルが高く、また、知的好奇心が旺盛で、とても刺激を受けました。それと共に、同じグループにいながらも、何かこの人は次元が違うということを感じさせられた時もありました。


その地球環境学3という分野では、主にその名の通り廃棄物をどうやったら減らせるのだろうかというトピックについて研究したのですが、「こういうことがあるんだなぁ」ということを皆さんにも知っていただきたいので、少しですが紹介させていただきます。


皆さんは廃棄物といえば、家で出る生ゴミなどや食べ終わったお菓子のパッケージなどを思い出すかもしれません。しかし、廃棄物はそれだけではなく、実は、災害で発生する土砂や木くずなども場合によっては災害廃棄物というカテゴリーに入れられるのです。私たちは、今回、この災害廃棄物というものに焦点をあて、実際に津波が起こって発生した廃棄物の土砂と木くずを効率的に分離する方法を研究しました。

ELCASの選抜試験は、数学の問題を解いたり、難しい講義を二つ聞いて要約と感想を書くものなので、受講までのハードルが少し高いとは思いますが、これほど刺激を受けることができる理系向けの高校生用のプログラムはなかなかないと思うので、興味がある方は一度、試験を受けてみてはいかがでしょうか。